Amazonパントリーって何?

 

Amazonパントリーとは?

『Amazonパントリー』とは、
・指定のひと箱分におさまる食品や日用品を送料290円(税込)で注文できる
・Amazonプライム会員(Amazonファミリー・AmazonStudent含む)が使えるサービス
のことです。

日用品の買い物は通常、歩いて行ける近所のスーパーやドラッグストア、コンビニなどで、価格を見て、減ってきたタイミングですることが多いですよね。全体的に低価格帯ですし、普段の買い物のついでに買い足しておく・・・大した手間ではないけど、買い忘れると困るし、荷物が増えて面倒なタイプの買い物。
実は、こういった「いつもの買い物系」は、Amazonが今までカバーしていない領域でした。
こまごまとした買い物を複数回に渡ってされてしまうと、Amazon側の負担が大きくなるためでしょう。
商品に対して送料が高くついたり、ケース買いや低価格商品同士であわせ買いをして一定金額を越えないと購入自体できなかったり、正直「なるべく買わせないようにしている…」と思ってしまうような状況でした。
そこをうまく解決したのが、このAmazonパントリーといえるでしょう。
そしてさらに、

・必要な日用品を楽に見つけて楽に買える
・いつもの日用品から専門店のこだわり商品まで買える
・大量買いも不要、送料無料目当てに余計な買い物もしなくていい

といった特徴があります。
これをAmazon側は「ワンストップショッピング」と謳っていますが、もうとにかく何でもAmazonで買わせようとしている感が漂っていますね。
「近所のスーパーで買えるものは買って、他をAmazonから買う」といった光景から、
「Amazonで買えるものはAmazonで、もしなければ近所のスーパーで買い足す」、といった光景へ
普段の買い物自体のシーンが様変わりする可能性のあるサービスです。

Amazonパントリーではどんな商品が買えるの?

スーパーとドラッグストアとコンビニと競合する日用品は大体網羅しています。
医薬品・化粧品・ペット用品は種類が極端に少ないので専門店や実店舗の方がいいでしょうし、目的の商品はあっても普段使っているメーカーではないとか、種類が少ないなどの不満もあるといった品揃えです。
ただ、食品や飲料に関しては、これはといった主要なところは押さえてある印象で、充分使えると思います。

食品

・お米・餅・雑穀・袋ラーメン・カップラーメン・焼きそば・パスタ・そば・うどん・シリアル・小麦粉・パン粉・製パン粉・片栗粉・お好み焼き粉・てんぷら粉・海苔・削り節・ふりかけ・お茶漬け・レトルト食品・カレールー・シチューの素・パスタソース・ドレッシング・調味料・はちみつ・マヨネーズ・ケチャップ・焼肉のたれ・鍋の素・おでんの素・だしの素・コンソメ・味噌・サラダ油・オリーブオイル・ごま油・生姜・白だし・料理酒・めんつゆ・塩・砂糖・胡椒・スパイス・ハーブ・唐辛子・わさび・からし・ソース・オイスターソース・かき醤油・ポン酢・酢・バルサミコ酢・ポテトチップス・チョコレート・クッキー・煎餅・おつまみ・ガム・キャラメル・ゼリー・飴・グミ・ドライフルーツ・スイーツ・スナック菓子・缶詰・瓶詰ほか

飲料

・水・ミネラルウォーター・エビアン・ボルビック・炭酸水・ペリエ・ゲロルシュタイナー・サンペレグリノ・いろはす・コントレックス・南アルプスの天然水・緑茶・コーヒー・紅茶・ウーロン茶・麦茶・ほうじ茶・ロイヤルミルクティー・ヘルシア・コカコーラ・ファンタ・サイダー・ジンジャーエール・ガラナ・野菜ジュース・フルーツジュース・ポカリスエット・アクエリアス・スポーツ飲料・インスタントコーヒー・ココア・ティーバッグ・茶葉・ハーブティー・ビール・発泡酒・クラフトビール・地ビール・ノンアルコールビール・赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・シャンパン・国産ワイン・ほろよい・のんある気分・氷結・カクテル・チューハイ・日本酒・焼酎・梅酒ほか

日用品

・食器用洗剤・食器洗い機用洗剤・野菜洗浄剤・冷蔵庫用脱臭剤・油処理剤・キッチンラップ・キッチンペーパー・保存用バッグ・ビニール袋・ポリ袋・ごみ袋・水きりネット・ティッシュペーパー・洗濯用洗剤・洗濯用柔軟剤・仕上げ剤・アイロン用スプレーのり・除菌剤・洋服ブラシ・毛玉取り・防虫剤・殺鼠剤・殺虫剤クリーナー剤・掃除道具・紙皿・紙カップ・紙コップ・割り箸・お弁当用品・コーヒーフィルター・電球・電池・トイレ用洗剤・お風呂用洗剤・ウェットティッシュ・消臭剤・芳香剤・スポンジ・サランラップ・アルミホイル・使い捨てゴム手袋ほか

ヘルス&ビューティー

・スキンケア・基礎化粧品・化粧水・乳液・クリーム・ボディケア・歯ブラシ・歯磨き粉・マウスウォッシュ・生理用品・ナプキン・タンポン・カミソリ・バス用品・ボディソープ・石鹸・シャワージェル・入浴剤・ヘアケア用品・シャンプー・リンス・トリートメント・ヘアミルク・ハンドソープ・ハンドクリーム・スクラブ・パック・マスク・メイク落とし・リップクリーム・スタイリング用品・ワックス・ムース・ジェル・スプレー・パーソナルケア・栄養補助食品・サプリメント・酵素・モンスターエナジー・メイク用品・化粧下地・BBクリーム・パウダーファンデーション・リキッドファンデーション・フェイスパウダー・アイブロー・マスカラ・リキッドアイライナー・チーク・日焼け止め・口紅・グロス・カイロ・アイマスク・コンタクトケア用品・ネイル用品・メイク道具・バンドエイド・ガーゼ・冷却材・オブラート・ブラシ・健康衣類・アクセサリー・ヘルスケア・大人用おむつ・医薬品・指定医薬部外品・ベビーケア・マタニティ・介護・自助具・成人向け・アダルトグッズほか

ペット用品

・ドッグフード・キャットフード・ドライ・ウェット・半生・犬用おやつ・ジャーキー・チップス・猫用おやつ・歯磨きガム・おむつ・汚れ取りスプレー・シート・シャンプー・リンス・猫砂・抗菌・消臭・脱臭チップほか

当然ながら商品の入れ替えもあるので、今後に期待したい部分もありますが、
品揃えに不満がある場合は下記のような方法でAmazonに希望を出すこともできます。
いずれも回答が来る形式ではなく、送った意見は商品拡充のための参考にするとのことです。

・パントリーへのご意見・ご要望
・買いたい商品が見つかりませんか?

Amazonパントリーの使い方は?

使い方は、「欲しい商品をひと箱に詰めてチェックアウトして届くのを待つ」だけです。

1. 検索機能やカテゴリーを使い、パントリーロゴのついた中から欲しい商品を探す
2. 「カートに追加する」ボタンで、使用率を確認しながらパントリーBoxに追加する
3. 商品を確認し、注文を確定します。通常1~3日で商品が届く

専用のパントリーボックス(52cm×28cm×36センチ)を使用します。
これに入るのであれば、ひと箱に一商品だけでも、詰め込めるだけ詰め込んでも大丈夫です(重量は12キロまでとなります)。
何をどのくらい購入するとどれだけの容量を占めるのかが不安な人も、箱の使用率が0.5%刻みで画面に表示されるので、あとどのぐらい買えるのかを確認しながら、安心して使えます。

Amazonパントリーはいくらかかるの?送料は?

・Amazonプライム会員費(年間3,900円)
・購入商品価格
・これにプラスしてひと箱分の送料290円(税込)
がかかります。
「Amazonで実際に詰めたら緩衝剤の関係でちょっとオーバーしてしまいました・・・」といったような感じで、二箱に分かれて届いた!という話も聞きますが、そんな場合でも注文時にひと箱扱いとなっていれば、一回分の注文とみなして290円の送料しかかかりません。
また、同じく商品と緩衝剤が理由で、箱の大きさが異なる場合もあるとのことです。
ちなみに、「カップラーメン1個から、歯ブラシ1本から」と宣伝文には書かれてはいますが、それだけのために送料290円は払いたくないですよね。
でも、毎日コンビニやスーパーでちょっとしたものをついでに買う出費、これも290円ではおさまらないです。
どれだけ買っても最低290円の送料はかかる、ということを考えると、ここでもまた、「計画性を持って効率良く買う」ことが重要になってきますね…。

あとは、キャンペーンなので毎回というわけではないのですが、指定のメーカーから指定点数買うと送料290円が無料になるケースがあります。私が見た時は『Lion製品から4点買うと送料無料』になっていました。
こういった機会を見逃さずに、自分に合った買い物ができる時には非常に便利だと思います。

Amazonパントリーを使うメリットって?デメリットはある?

そもそもプライム会員向けのサービスなので、使わなくても取り立てて損をするわけではないです。
ただ、普段の自分の買い物で削りたい無駄があれば、そこに対してはメリットはあると思います。
具体的に言うなら、下記にひとつでも当てはまる人にはオススメです。

・普段使うものや数が決まっているのに、買い置きを切らしてしまうことがある
・必要なものに急に気がついたため、仕方なく定価で買ってしまう
・あの店ではこれが、この店ではあれが安くなる、とかさばる荷物を持ってハシゴしている
・必要なものを買いに行ったはずが、余計なものまでつい買ってしまう
・特に用事もないのに、毎日帰りにコンビニに寄って目についたものをなんとなく買う癖がある

こういう時間とお金と労力を全部、好きなことに使いたいですよね・・・。

なお、使う際のデメリットとして挙げるにはやや弱いのですが、
Amazonパントリーは、お急ぎ便もお届け日時指定便も使えません。
また、コンビニ受取、営業所受取も使うことができません。
でもそういう時はプライムで買うなり店舗で買えばいいだけなので、そこまでではないかなと感じました。

他のネットスーパーと比較すると?

商品ごとの価格比較は、これは各店舗日々入れ替わるので正直比較しきれるものでもなく・・・ただ、大きく言えば「安い商品はどこもそこそこ安くなっている」「ほぼ定価の商品は大抵どこでも定価」という印象です。
地域密着型のネットスーパーと比較しての大きな違いは、

・冷凍食品を扱っていない
・生鮮食品も扱っていない

この二つに尽きます。
今後Amazonがこの領域をどうしていくのか、見守りたいところではありますね。
これらは直接店舗で買うか、他のネットスーパーで買うかといった選択肢になりますが、「何円以上お買い上げで送料無料!」の、「何円以上」の部分を担う他の買い物をAmazonパントリーでしてしまうと、なかなか難しいことになってきます。
このあたりは、自分の好みや、普段使う日用品がどれだけあるかを見極めながら、一番都合のいい所で買うしかないですね。

Amazonパントリーの評判ってどうなの?

色々な人の意見を聞いてみたところ、
「こういうサービスが欲しかったけど、もうちょっと中身が充実してほしい」
「色んなところで買うのが面倒だから、Amazonで一本化できるレベルを期待する」
「送料290円の基準がわからない、どうやって決めたんだろうか もっと安いと嬉しいんだけれど」
「小さい子供がいるので、なんでも通販でひとまとめに済ませたいから助かる」
「近所の特売の方が安いけど、家まで持ってきてくれることを考えるとアリ」
と、様々な方向での感想がありました。

また、Amazonがあらかじめジャンルを決めて商品をセットしておいてくれている、「テーマBox」が好評、という話を聞いたので調べてみました。
「定番のパーティー」「キッズパーティー」「仕送りセット」「ストックしたい食品・調味料」「お好み焼き・たこ焼き準備」「簡単ごはん」「ヘルシー生活」
「ダイエット生活応援」「パスタセット」「夜更かしセット」「話題の健康食品・スーパーフード」などの様々なジャンルに分かれていて、それを全て買うもよし、そこからまたさらに選ぶも良し、といったサービスなのですが、これが個人的には期待の割には地味というか、押しが弱いといったラインナップのBoxが多かったです。
正直、テーマBoxが価格帯ごとにいくつかあって、「このテーマBoxを全部買っておけば何も準備しなくていい!」ぐらいの内容があれば、全て買うもそこから選ぶもありだと楽しめるのですが・・・
これも、パントリー対象商品が充実してくれば自然と変わっていく内容だと思いますので、今後を楽しみにしていきたいと思います。

Amazonパントリーは、「このためにプライム会員になろう!」と思わせるためのサービスというよりは、「Amazonプライム会員の方にはこんな特典もありますよ」という、充実した補助機能という印象です。
若干地味ではありますが、「同じAmazonの中で今まで思うように買えなかった商品が買える」という意味では、囲い込み施策として非常に注目度の高いサービスだと感じます。
今後の商品拡充に伴う季節ごとの特集やテーマBoxの内容の変化も含めて、引き続き追っていきたいと思います。